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  鍼治療の考え方

背部兪穴の硬結を目標に
針を打つ。

右顔面神経麻痺に対して
右顔面神経麻痺に対して、パルス
で通電治療を施しているところ。


背部兪穴は灸治が良い
背部兪穴は灸治が良い。
  例えば、胃の具合が悪いからといって、足の三里やお腹の中脘(ちゅうかん)という経穴を使うという発想ではなく(西洋医が胃の薬を出すように)胃が悪いという事実に対して、胃を悪くした原因(本)例えば暴飲暴食や極度の心配事などの原因を取り除き、その後どの経の変動による胃痛かを判断して、胃の治療(標)をするかというのが、鍼治療の考え方です。
  病は変動する
  鍼治療では、病気を固定したものと考えず、常に変動しているものとして捉え、その時々において最も適した治療法が選ばれます。その為には、全体の機能の調整という事を重視し、障害の原因がたとえ一箇所の故障のように見えても、実は全体の不調和によって障害が起こり得るという事がは充分に考えられるのです。
 
  刺絡鍼法とは?
  患者さんの病態に応じて、血絡を選択し、鍼具を用いて宛陳(うっちん=血脈中の瘀血を取り除き、気血の流行を疎通せしめ、症状を緩和し、疾病の治癒をはかる方法)をします。
 
  個性を重視
  鍼治療には、個性の重視をするという事も大切です。例えば同じ病名の病気でも、その症状の現れ方が人によっては異なるケースがあります。風邪を例にとっても、軽い咳だけの人もいれば、直ちに肺炎を併発する人や下痢の症状を起こす人もいます。この差異は、患者の体質、生活状態、心のあり方など個人の差により生じてくるものと考えられます。このように病人の個性を重視し病気の受け取り方を分類して、その人に応じた治療を行う配慮が重要です。その為には、体調の変化に対して細心の注意が必要です。皮膚や筋肉の変化(こり、圧痛、しびれ)などを単なる部分的な変化とは考えないで、内臓を結びつけて重視します。そして常に十四経の補瀉により、全身の調整をはかります。
 
  鍼治療の原則
  十四経を補瀉するという原則は、「虚するときは即ち之を実し、満るときは即ち之を泄す。宛陳(うっちん)するときは即ち之を除き、邪勝つときは即ち之を虚しくす(むなしく)という四大原則が有ります。なお、宛陳(うっちん)するときは、特殊な鍼を用いらなければ取り除けません。私はこの治療法(刺絡鍼法という)を得意としています。


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